地域を知る。景色を見る目が変わる。――「蔵王の達人講座」が育てる、蔵王ファンと関係人口
令和8年度蔵王ジオパーク講座「蔵王の達人講座」が、2026年9月から12月にかけて開催されます。
「蔵王の達人講座」は、蔵王の大地や自然と人々の暮らしのつながりを、地域の方々や専門家から学ぶ一般向け講座です。

蔵王山や青麻山の成り立ち、火山活動によって形成された地形、山麓で営まれてきた人々の暮らし、地域に受け継がれる歴史や文化、蔵王特有の植生などを、座学とフィールドワークを通じて体系的に学びます。
「地域を知る。景色を見る目が変わる。帰り道がちょっとだけ楽しくなる。」
この講座の言葉が示すように、普段何気なく眺めている山や川、温泉、田畑、森、集落も、その成り立ちや背景を知ることで、まったく違う景色に見えてきます。
全8講座で、蔵王の大地・歴史・暮らしを学ぶ
講座は全4日間、8講座で構成されています。

9月26日(土)
- 蔵王ジオパークの取組
「ジオパークってなに?」 - 体験!遠刈田まち歩き
「地球目線の旅を体験!」
最初の講座では、蔵王ジオパークの基本的な考え方を学び、午後は認定ジオパークガイドとともに遠刈田のまちを歩きます。普段見慣れた温泉街を「地球の活動と人々の暮らし」という視点から読み解く、体験型の講座です。
10月24日(土)
- 蔵王の地形・地質Ⅰ
「蔵王山と青麻山を中心に」 - 蔵王の地形・地質Ⅱ
「蔵王山以前の火山活動」
蔵王の象徴である蔵王山と青麻山を中心に、現在の景観を形づくった地形や地質、火山活動の歴史について専門家から学びます。
11月28日(土)
- 蔵王の歴史・文化Ⅰ
「山麓の地形と人のくらしの始まり」 - 蔵王の歴史・文化Ⅱ
「稲作以後の火山山麓のくらし」
蔵王山麓で人々の暮らしがどのように始まり、地形や自然環境と関わりながら地域の文化が築かれてきたのかをたどります。
※11月のみ、会場は蔵王町ふるさと文化会館「ございんホール」となります。
12月19日(土)
- 蔵王の植生Ⅰ
「蔵王周辺の植生の特徴」 - 蔵王の植生Ⅱ
「周氷河地形とザオウカラマツ」 - 修了式・記念撮影
最終日は、蔵王の標高差や気候、地形と結びついた植生について学びます。蔵王の自然を守り、次の世代へ伝えるためにも、その特徴と価値を正しく知ることが大切です。
観光客を「蔵王ファン」へ、蔵王ファンを「関係人口」へ
「蔵王の達人講座」は、地域住民のための学習機会であると同時に、交流人口や関係人口に向けた魅力的な地域コンテンツでもあります。
観光地を訪れ、美しい景色を眺め、温泉や食事を楽しむことは、地域との最初の出会いです。しかし、その土地の成り立ちや歴史、自然と暮らしの関係まで知ることで、旅先は単なる訪問先ではなく、自分にとって意味のある場所へと変わっていきます。
一度訪れるだけの観光客から、何度も足を運ぶリピーターへ。さらに、地域の活動に参加し、地域の人々と関係を育てる「関係人口」へ。
地域について深く学ぶ機会は、この変化を生み出す大切な入口になります。
全8講座のうち5講座を受講すると修了となり、修了者のうち希望者には、今後予定されている「ガイド養成講座」の案内も行われます。学んだ人が今度は地域の魅力を伝える側へ回る仕組みは、蔵王ファンを増やすだけでなく、地域の中に新たな役割を生み出すことにもつながります。
地域住民にとっても、身近な魅力を再発見する機会
地域の魅力は、外から訪れた人のほうが先に気づくことがあります。
蔵王に暮らしていると、山々の景色や温泉、田園風景、森や川は日常の一部になります。しかし、専門家や地域を熟知した方の話を聞き、あらためて地域を歩くことで、身近な風景の中にある価値を再発見できます。
自分たちの地域を知ることは、地域への誇りや愛着を育てます。そして、住民自身が地域の魅力を自分の言葉で語れるようになることが、来訪者を温かく迎え、次の蔵王ファンを生み出す力になります。
地域住民が地域を深く理解し、その魅力を来訪者へ伝え、来訪者が再び蔵王を訪れる。こうした循環こそ、持続可能な観光と地域づくりの基盤です。
蔵王福祉の森構想と、温泉基盤型Ospitalità Diffusa
ガイアグループが進める「蔵王福祉の森構想」は、
「誰もが安心して暮らすことができる地域」
「誰もが地域の中で役割を持つことができる社会」
の実現を目指しています。
また、GAIA Resortが蔵王で実践する温泉基盤型Ospitalità Diffusa(オスピタリタ・ディフーザ)は、地域に点在する宿泊施設だけでなく、温泉、飲食店、農業、福祉、医療、文化、自然、住民との交流を結び、地域全体を一つの滞在空間として捉える考え方です。
その実現に欠かせないのが、地域の物語を知り、それを訪れる人へ伝える人の存在です。
蔵王ジオパークの大地、歴史、文化、植生を学び、地域を語る人が増えることは、蔵王の観光を「景色を見る旅」から「地域の物語に出会う旅」へと深めます。
それは、旅行者、別荘利用者、二地域居住者、移住希望者と地域住民の間に新しいつながりを生み、蔵王に関わり続ける人を増やすことにもつながります。
開催概要
- 講座名:令和8年度蔵王ジオパーク講座「蔵王の達人講座」
- 開催日:2026年9月26日(土)、10月24日(土)、11月28日(土)、12月19日(土)
- 対象:どなたでも申し込み可能
- 定員:25名(先着順)
- 受講料:無料
- 通常会場:遠刈田地区公民館2階 視聴覚室(蔵王ジオパークセンター併設)
- 11月会場:蔵王町ふるさと文化会館「ございんホール」
- 主催:蔵王ジオパーク推進協議会
- 電話:0224-33-3007
- FAX:0224-33-3284
- メール:geopark@town.zao.miyagi.jp
定員に達し次第、申し込みが締め切られます。参加を希望される方は、早めのお申し込みをおすすめします。
詳細・お申し込み
https://zaogeopark.jp/archives/5577

蔵王を知り、蔵王を好きになり、蔵王と関わり続ける
地域を知ることは、その地域を好きになる第一歩です。
そして、好きになった人が再び訪れ、誰かに魅力を伝え、やがて地域の活動に関わるようになる。その積み重ねが、交流人口を関係人口へと育て、持続可能な地域の未来をつくります。
地域住民の皆さまには、身近な蔵王の魅力を再発見する機会として。旅行者や別荘利用者、二地域居住者、移住を検討されている皆さまには、蔵王をより深く知る入口として。
ぜひ「蔵王の達人講座」に参加し、蔵王の大地と人々の暮らしが紡いできた物語に触れてください。
この講座を通じて、一人でも多くの「蔵王ファン」が生まれることを、ガイアグループも願っています。